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2025年7月7日参院選に向けて「政治に期待すること」
来月に迫った参院選に向けて、職員のみなさんに「政治に期待すること」を寄せて頂きました。紹介します。
甲府共立病院 医師 車谷容子
日本全国、値上げラッシュの真っ只中ですが、診療報酬は上がっていません。
食材の値段が上がれば、当然レストランや弁当屋も値段を上げますが、病院給食の値段は診療報酬で決まっているため勝手に値上げはできず、質を落とし量を減らして対応するしかありません。同様のことが、医療の全ての場面で起きています。
患者側から見れば、医療費が上がらないのはありがたいことですが、収入が増えないのにコストが爆上がりしている医療機関の経営は火の車。経営破綻する病院が過去最多なのも当然です。病院が減り、受診しにくくなれば、みんなが困るはずなのに。
某有名政治家曰く「病院は自費診療で稼げばいい」と・・・。自費診療では命は救えません。
医療従事者はもっと怒るべきなのでしょうが、怒る暇もありません。せめて選挙だけは行こうと思っています。
甲府共立病院 看護師 小林拓也
政治に期待する事は、全ての国民が平等に医療を受ける権利、つまり「受療権」を守ることです。山梨民医連の事業所でも経済的な理由で受診を渋り、やっとの思いで受診した時には手遅れであった事例が数件ありました。地域や経済の格差を無くし、安心して医療を受けられる社会を実現するためには、医療や介護の現場を支える人材の確保と経営の安定が絶対的に不可欠です。そのためには報酬をしっかりと引き上げる必要があります。また、平和な社会の維持も重要です。戦争のない安定した社会は、人々の健康と暮らしを支えると思います。国民の命と生活を守る政策の実現を強く期待します。そして選挙を通じてみなさんの声を届けましょう!
あすなろ甲府薬局 薬剤師 深沢 智輝
薬剤師の業務の中で政治の影響を意識する機会はあまりなく、調べて気が付いたことを紹介します。私が業務の中で困ったり苦労することの一つに医薬品不足があります。突然の入荷未定の連絡、不採算のため製造中止、複数メーカーの在庫で不良在庫、メーカー変更のたびに患者さんへの説明。現在ある医薬品不足の背景には薬価改定の仕組みや原薬の海外依存などの問題が指摘されています。国がこの問題に対し安定供給ができる仕組みを整えなければ患者さんの手元へ薬を届けることが難しい状況がまだ続きます。私は自分の仕事に良い影響を与えて、患者さんのためになる政治をしてほしいと感じました。皆さんもこの機会に一度だけ調べてみてください。
いけだの里 介護福祉士 廣瀬信也
政治に対して、医療介護の安定と平和な国づくりを強く望みます。現在、医療介護の現場は、報酬抑制、高齢者負担増、さらには物価高騰に報酬改定が追いつかず崩壊寸前の状況です。持続可能な制度と医療介護報酬の引き上げを求めたいです。平和問題も同様、憲法9条改悪、沖縄・南西諸島の軍事要塞化など問題は山積していますが、憲法9条を尊重しつつ、対話外交に力を入れることを望みます。国民の安全と未来のため、平和を追求し、公平で質の高い医療介護制度の実現を政治に期待したいです。
また、前回の衆院選では、国民が現政権に対し明確なNOを突きつけましたが、その後も高額医療費制度改悪など、民意を無視する政策を展開しようとしています。弱者を切り捨てる政権に、もはや期待する余地はありません。参院選で再びNOを突きつけ、現政権終焉への布石となることを願っています。