職員向けのLGBTQ基礎学習会を開催 | 山梨民医連

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2024年4月24日職員向けのLGBTQ基礎学習会を開催

2月15日、「すべての民医連職員のためのLGBTQ基礎学習会」が開催され、メイン会場に加え、事業所・職場や個人から100以上のアクセスがありました。質疑応答も活発で、このテーマへの関心の高さがうかがえました。

講師にお招きした、にじいろドクターズ*の吉田絵理子先生は、民医連の川崎協同病院の医師で、山梨民医連職員が学習を進めている小冊子『にじのかけはし』*の執筆者でもあります。

*にじいろドクターズ…プライマリ・ケアに関わる医療者を中心としたコミュニティです。LGBTQについて適切な知識と態度を学び、共に考える機会を提供することで、すべての人が公平に健康を考え、享受できる社会を目指します。
*『にじのかけはし』…全日本民医連が作成した職員向けのLGBTQ基礎知識をまとめた小冊子

 

心動かされた講演
学習会は、LGBTQの基礎知識から、川崎協同病院での実践や吉田先生ご自身の体験など多岐にわたる内容でした。

「仲間を集め、現状を前に進めるにはどうしたら良いのか?」「診療時の親御さんへの対応は?」「更衣室はどうすれば?」など、時間超過するほどの質問が出され、学習会参加者が、多くを学び、心を動かされたことが伝わってきました。

 

寄せられた感想から
参加者から寄せられた感想は、「学びになった」「考えさせられた」「知らない点が多かった」など高い満足度でした。自分たちに出来ることは、「まずは学習」「アライバッジ*をつける」「職員制服や更衣室、患者・利用者の問診票の見直し」など具体的な内容が寄せられました。

他にも「これからも学び続け、常に新しい情報・考え方にアップデートしていかなければならないと改めて感じた」「マイノリティの方々は健康を害する可能性が高く医療に繋がりにくいことも知ることが出来た。医療にかかりやすくするためには、病院は(そういった方々が)尊重され理解される場所でないといけない」「LGBTQ当事者だけに対する問題ではなく、民医連綱領がめざす多様性を認め合うことが自分の生きやすさ、人権を守るということをあらためて考えた学習会だった」などの感想が出されました。

*アライバッジ…Ally(アライ)とは同盟、味方という意味で、LGBTQを積極的に支援する人のことを指し、差別や不平等の解消、権利擁護のために共に動いてくれるような人の事です。6色のレインボーバッジでその意思を表明します。

 

できることから実践を
「だれもが安心してかかれる医療機関」であることは、民医連綱領の実践そのものであり、私たちにとっても確かなやりがいにつながる医療・介護実践です。今後も本学習会での学びを活かし、豊かな医療・介護を展開することを呼びかけました。

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